年を取りました
いきなり死ぬほどどうでもよい情報で申し訳ないのですが、今日、1月2日は私の誕生日でありまして。あ、祝ってほしいとかじゃないです。ただ「また漫然と1年を過ごしてしまったなぁ」という気持ちになりました。
“KOMPLETE 13” を購入しました
本題はこちら。Native Instruments 社(以下 “NI”)のプラグインバンドル “KOMPLETE“(執筆時点での最新バージョンは13)を購入したのです。KOMPLETE は『業界標準』などと言われていますが、実際持っておいて損はない音源やエフェクトが収録されているうえ、単品ですべて買うと93万円ほどするところを、なんと約7.2万円で買えてしまうというもの。そんなに安く売っちゃって大丈夫なの? と心配になりますが、この値段で買わせてくれるというのでぜひ買いましょう。
なぜ “KOMPLETE” を買うべきなのか
私もそう思っていました。実際、こんな大量の、全部で300GB近い音源(上位グレードは値段も容量も跳ね上がります)などなくても音楽制作はできます。私も DTM を始めてから11ヶ月は “KOMPLETE” なしでやっていたので。DAW 付属の音源を使い倒してからでも、追加音源の導入は遅くないと思います。
とはいえ、少し慣れてくると「あの音を自分も使いたい」という欲や「DAW 付属の音源が使いづらすぎる」という文句などが次から次へと溢れてきて、じゃあ何か音源買ってみるかという気持ちになります。ところが音源を探していると、いずれ必ず “ある壁” にぶつかります。それは……
“KONTAKT フルバージョンが必要です”
の1文。こいつが厄介なんですよね。
“KONTAKT”(執筆時点での最新バージョンは6)というのはいわゆるサンプラーというやつで、音を録音し鍵盤に割り当てることで、演奏や MIDI の打ち込みができるようになるという代物です。多くのメーカーが「KONTAKT 用サンプルライブラリ」などと呼ばれる、”KONTAKT” 上でのみ動作する音源を開発し、配布・販売しています(もちろん “KONTAKT” が不要な、独立したプラグインとして提供されている音源もたくさんあります)。
ありがたいことに、NI は “KONTAKT PLAYER” という無償ソフトウェアを配布しています。「じゃあこれを導入すれば……」
とはいかず、「(有償の)KONTAKT フルバージョンが必要です」の文字に邪魔されるわけです。
ケチくせー、と思うわけですよ。だって “KONTAKT” って、5.4万円近くするんですよ。「音源そのものは2,000円くらいなのに、それを使うために追加で5万も払うの?」って思うじゃないですか。中には無償の “KONTAKT PLAYER” で動作する音源だってあるんですから。どうして無償版で動作するようにしてくれないんだ、いったいそこにどんな差があるんだ、と私は思いましたよ。
メーカーの意地悪ではない
結論はこれです。これ、ほとんどだーれも教えてくれていなくてビックリしました。
“NKS” という、NI 製品と他社製品の連携システムがあります。どうやら調べてみると、NI にライセンス料を支払い NKS パートナーとなったメーカーの KONTAKT 音源は、無償の “KONTAKT PLAYER” で動作するそうです。
とすると、そのライセンス料というのも安くはないでしょうから、個人や小規模メーカーはいちいちそんなことはできないだろう、と察せられます。
何か音源のシステム的な差があるとかではなく、これだけでした。
で、なぜ “KOMPLETE” を買うべきなのか?
“KOMPLETE” には、もちろん “KONTAKT” も収録されています。そして、”KONTAKT” 単品は約5.4万円、”KOMPLETE” は約7.2万ですが、「5.4万円のものを普通に5.4万円で買う」のと「単品で総額93万円のものを7.2万円で買う」のは大違いです。”KONTAKT” が欲しいなら、もう2万円奮発して “KOMPLETE” を買っちゃおうぜ、というわけですね。
とはいえ、「高い音源を買えばイイ音楽が作れる」わけはありませんし、なにより大事なのは「自分の好きな音の出る音源を使う」ことだと私は思います。安かろうと、無料であろうと、世間の評判がイマイチであろうと、「この音が好きだ!」という音源に出会えたら、ぜひそれを使いましょう。
「これだ!」という音源が「KONTAKT フルバージョンが必要です」とおっしゃるのであれば、迷わず “KOMPLETE” を買いましょう。
実質、初めて執筆した記事とはいえ……
なんか地味ですよね。もうちょっとイイ感じ(漠然とした便利でズルイ言葉ですね)にしたいのだが……。
深夜に書くのがいけないんですかね。午前3時になろうとしています。
それでは、またお会いしましょう。おやすみなさい。