どうも。前回の記事から丸3日が経ってしまいました。
さて、前回の記事で「好きな音の出る音源を使えばいいと思う」と書いたので、しばらく私の好きなよく使う音源の紹介でもしようかと思います。
今回はドラム編として、MANDA AUDIO 社の “MT Power Drum Kit”(詳細はこちら)の話です。
私が DTM を始めて、最初に導入した音源でした。
2021年1月5日現在、AU (Mac) および VST (Win / Mac) プラグインとして使用できます。AAX プラグインは開発中とのことです。
“MT Power Drum Kit” を愛用する理由
音がよい
まずはこちらをお聴きください。
スネアの音、よくないですか?
濁りなく「パァン!」と気持ちよく響いていて、とても好きです。これに惚れて、聴いた瞬間に導入を決めました。
公式サイトには「”MT Power Drum Kit” は他の高価なドラム音源と異なり、どんな音源にも馴染むようにコンプやEQの処理をすでに施している」ということが書かれています。
実際、上の曲でもドラムにはほとんどエフェクトをかけていません。
付属のドラムパターンが豊富
“GROOVES” 画面を開くとこのように、大量のドラムパターンが表示されます。
左の “STYLE” では、「4/4 60-150bpm」「4/4 160-250bpm」「4/4 SHUFFLE 80-180bpm」「6/8 60-150bpm」の中から曲に合った拍子・テンポ・主な金物またはタムを選択し、中央の “GROOVES” と右の “FILLS” で好みのドラムパターンとフィルを見つけたら、それを MIDI ファイルとして DAW 上にドラッグ & ドロップできます。
収録されているドラムパターンを適当に組み合わせたのがこちら。
クセがなく、非常にシンプルで使いやすいものが揃っていると思います。DAW にドラッグ&ドロップすれば、自分の好きなようにパターンをアレンジすることももちろん可能なので、スネアを抜いたりキックを増やしたりなども自由自在です。もちろん自分でゼロからパターンを作ったり、MIDI 鍵盤でリアルタイム演奏したりもできます。
ちなみにベロシティも “SOFT” “NORMAL” “HEAVY” の3種類から選べます。上のドラムパターンはすべて NORMAL です。比較のため、上と同じパターンを SOFT や HEAVY にするとどうなるかも聴いてみてください。
SOFT
HEAVY
“MODO DRUM” も使ってみたが
以前、IK Multimedia 社の “MODO DRUM”(詳細はこちら)も購入しました。こちらはフィジカルモデリング音源で、ドラムの直径、深さなど各パーツの詳細な設定ができたり、さらにはキックのビーターの材質、各パーツを叩く位置などまで調整できたりと、ほぼ完全に自分の思い通りにカスタマイズできるのが魅力ですが、逆にいえば、思い通りの音が出る設定を見つけるのがかなり難しいです。さらに、こちらにもドラムパターンが数多く収録され、MIDI データを DAW 上にドラッグ & ドロップできるようになっていますが、ちょっと使いづらいものが多いな……と思い、結局 “MODO DRUM” はほとんど使わなくなりました。
なんと無料
“MT Power Drum Kit” は無料です(さらにもともとは有料で販売されていたそうです)。
音源を立ち上げると寄付を促すスタートスクリーンが表示されます。寄付をせずとも “SKIP” をクリックすることで完全無料で使えます。有料音源のデモ版ではないので、使える機能に制約があったり、一定時間経つと音が止まったりということはありません。
寄付をし、送られてくるコードを入力することで、スタートスクリーンは表示されなくなります。この寄付は最低1,000円となっており、1,000円の有料音源と考えてもこの金額は安いです。
おわりに & 次回予告
無料あるいは安価なドラム音源を探しているかたは、こちらの導入を検討されてみてはいかがでしょうか。特に私のように、ドラムに関する知識や経験がない人におすすめしたいです。
さて、次回はまた無料の音源の紹介にしようかと思っています。
それでは。またお越しいただければ幸いです。